A Fistful of Films

一握りの映画のために...

「コルシア書店」再訪:須賀敦子について

かねてから須賀敦子を尊敬してやまない。翻訳者やイタリア文学者以上に随筆家としての彼女を。その文章に初めて触れたのは学部生の頃だった。どうすればこんなに美しく聡明な文章を書けるのだろう。率直にそう思った。その思いは今でも変わらない。あれからおよそ5年が経過してもなお、読むたびにそんな感嘆がページの端々から訪れる。須賀敦子は日本でもっとも美しい文章を書く作家だ、とこれまでに周りの友人に何度言ったことか。

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ロバート・クレイマー特集再び

来たる5月に渋谷イメージフォーラムロバート・クレイマー特集が開催されるらしい。特集タイトルは「アメリカを撃つー孤高の映画作家ロバート・クレイマー」。Twitterでその情報を目にした瞬間、わたしの心のなかには歓喜にも似た感情がしばらく湧いた。とはいえ、その時期に東京と同じように名古屋でかかるはずもない。東京のシネフィルはさぞ贅沢なゴールデンウイークを過ごすことになるのだろう。羨ましいかぎりだ。

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